パパ育休振り返り (2019/12 - 2020/09)

少し時間が経ちましたが、2019年11月に第一子が誕生し、計7ヶ月間の育休を取得してみての振り返り記事を書いてみました。

男性の方で長めの育休を取ろうと思っている方や、これから育児を始めるカップルでどのような役割分担をしていくかの参考になれば幸いです。

プロフィール

居住地:東京都

職業:会社員(従業員1001人以上)

育休取得時の家族構成:パパ(自分)33歳、ママ38歳、娘0歳

育休を取得した理由

同居親族がおらず、出産直後のサポートは少なくとも必要と考えていました。

また、会社内では既に育休を取得した男性社員の記事が多く公開されていて、育休のイメージがつきやすいことも後押しをしてくれていたと思います。

 育休取得期間

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生後5ヶ月となる4月に保育園の0歳児クラスに入ることができれば、パパ・ママ同時に職場復帰するスケジュールを立てていました。(後述するコロナの影響で、結果的には同時復帰はしませんでした)

パパ育休制度

パパ育休制度というものが最近できたようで、これを使うとパパに限り育休を2回に分けて取ることができます。

誕生直後と保育園入園直後という、一番大変そうな期間に絞って育休できるのが良いと感じていて、なおかつ新しい制度だったので好奇心もあり利用してみることにしました。その結果、パパは2020年2月、3月の2ヶ月間に一度職場に復帰することができました。

育休中に起きた大きなイベント

誕生直後に心臓の疾患が判明

産後の入院中に心雑音があると指摘され、詳しい検査をしたところ「心室中隔欠損」だということがわかりました。

これは心臓の中の壁に穴があいているという状態で、穴の大きさによってはミルクを飲むのが遅かったり(すぐ疲れてしまう)、呼吸がしづらかったりすることもあるようです。

幸い娘は大きな影響を受けずに1歳6ヶ月で自然に穴が塞がりましたが、それまでは隔月程度で大学病院に通うことになり、パパ・ママのタスクが一つ増えることになりました。

パパ職場復帰(2020年2月~3月)

予定していたとおりにパパは一度職場復帰をしました。しかし、生後2~3ヶ月ではかかる手間はまだ新生児期とそれほど変わりがなく、娘はミルクやオムツ、眠れないといったたびに昼夜問わず数時間おきには泣いていました。

さらに、コロナの影響で会社は原則在宅勤務となり、赤ちゃんが泣いているすぐ横で仕事の打ち合わせをせざるを得ない状況で、自分はどうしても集中できませんでした。(仕事用の部屋があれば、、と思うようになりました)

また、育休を2回に分けたことにより、復帰も2回となるので、そのたびに職場の PC のセットアップや、社内システムの権限申請を行う必要があったのは面倒さを感じました。

コロナによる保育園休園

近所の認可保育園に運良く内定をもらうことができ、いよいよ4月から慣らし保育、というときに緊急事態宣言 (1回目) が発令されてしまいました。

もう1年前のことになるので忘れている方もいるかもしれませんが、その時は学校や保育園も原則休園になったり、育休中の家庭には登園を自粛するようにお願いが来たりしました。

我が家はママが4月頭に既に職場復帰していたため、この期間の日中は職場復帰していないパパが家で娘の世話をすることを余儀なくされました。

育休延長(コロナ特例による)

通常、認可保育園に4月入園した場合、4月末までに両親とも職場復帰をする必要があります。

しかし、コロナ休園のために2020年度に限り(休園・自粛期間の間)育休を継続してよいという通知が自治体から来ました。自分の住んでいる場所では、最初は5月まで、次に7月、9月と数回に分けて延長されました。

本来であれば4月末に復帰するつもりではありましたが、4~5月のワンオペ経験を踏まえると、万が一再び休園となったときに両親ともフルに働きながら娘の面倒を家で見るのは難しいと思ったため、可能な限り育休を延長することにしました。

(結果論としてママは4月末まで職場復帰を待っていれば、、と思ったそうです)

家事育児の役割分担

以下はあくまで主担当であり、緊急時にはどちらでも全ての育児タスクをこなせる状態を目指しました。

パパ
  • 沐浴、お風呂
  • 離乳食調理
  • 大人向け昼食・夕食の調理
  • 買い物
ママ
  • 保育園登園準備(服の用意や連絡帳記入)
  • 洗濯
  • 夜の寝かしつけ
  • 離乳食与える
平等を目指したこと
  • 保育園の送り迎え
  • ミルク、おむつ

 

 育休を取得してみての感想

子供にとっても、家族の負荷的にも育休を取って良かったと感じています。

仮に4月に夫婦ともに職場復帰していたとしたら、結局のところなにか起きるたびに仕事を休むことになり、余裕がもてず、仕事も全然集中できない日々を送っていたのではという気がします。(職場には子育てと仕事をしっかり両立できているように見える方もいて、本当に尊敬します)

半年間で育児はどんどん楽になるのか、大変な時期を選ぶとしたらいつか

育児の大変さはずっと続くという話もありますが、自分が感じたのは出産直後 (~1ヶ月) と、離乳食の始まるころ(5ヶ月ごろ~)が特に大変でした。

出産直後は、初めての子育てであり全てが不慣れなこと、そしてママは身体にダメージを負っており家の中であっても自由に動けるような状態ではありませんでした。我が家ではこの時期に両家の祖父母に1週間ほど来てもらい、赤ちゃんのお世話の指導や夜勤をやってもらうことができて大変助かりました。

そして離乳食期は、大人のご飯を作るのとはまた違う手間があるのと、原因不明で食べない(硬いとか繊維が残ってるとか?)というのがそれまでのミルクのみの生活とは違いました。我が家はちょうど保育園入園の時期とかぶっていたため、アドバイスをもらったり、通園が始まってからはお昼は保育園で離乳食を出してもらえるので、ずいぶん楽になりました。

また、同じく生後5~6ヶ月頃には生まれたときから持っていた免疫力が落ちて、初めて風邪を引いたりするようになります。我が子も40度近い熱を出して痙攣してしまい、深夜に救急車で搬送されるということがありました。

6ヶ月をすぎると、ずりばいやつかまり立ち、初語(パパ、ママなど)が出て成長を実感したり、かつ夜もしっかり寝るようになってお世話も楽になるので、楽しんで育児ができるようになった気がします。

男性視点での育児参加のしにくさはあったか

家庭内では男女差を感じることはほぼなく、あくまで個人の向き不向きで分担をするのが良いと感じました。唯一あるとすれば、離乳前の赤ちゃんが泣いているときに、オムツが替えてあるのなら空腹なのかな?と思うところですが、そこでママであればとりあえずおっぱいを咥えさせて確認できる一方、パパの場合は粉ミルクをわざわざ調乳して確認することになるのはどうしようもないところです。

一方で家庭の外では、まだ男性が少ないシーンに遭遇することはありました。例えば n ヶ月健診や予防接種、保育園の保護者会などです。実害はないのですが、そのような場では主語が「ママ」になっていることがしばしばありました。

育休中にやっておけばよかったと思うこと

育児体制の冗長化は達成できた(=最悪ママがバスに轢かれても数日はなんとかなるレベル)と思う一方、半年以上の育休となると中~終盤はそこそこスキマ時間も作れるようになっていました。そのようなときには単にスマホTwitter やどうでもいいニュースを眺めたりしてしまっていたのですが、何かしら自己研鑽や趣味の時間にあてていたら良かったなと思いました。

ただ、育児が始まってしまうとなかなか落ち着いて考えることができないので、育休前にやりたいことを決めておけばよかったです。

さいごに

育休を取るかどうかは各家庭の環境や価値観によって全く異なると思っているのですが、我が家では取って本当に良かったと感じました。

仮に今後、周囲の同僚やチームメンバーが育休取得を検討していたら、意思を尊重してサポートしていきたいですし、万が一にも「取ってどうするの?」とか「長すぎるんじゃない?」などのような発言はしないように配慮します。

そして我が家には2021年4月末に第二子が誕生しました。再び育休を取得しているので、年子の子育てがどんな感じなのかや、買ってよかった育児グッズなど、今後月イチくらいで記事をアップロードしたいなと思っています。